私が両親に結婚の報告を済ませた頃、彼もまたご両親に報告を済ませていました。

 

 

 

 

遠距離恋愛だと、スケジュールの調整が本当に難しい。

 

 

私達だけなら簡単に合わせられるけど、親の調整もとなるとなかなか合わないんよね。

 

 

しかもお互い実家は関西。

 

 

交通費がかかるしできれば彼の帰省1回で済ませたかったので、あれこれしているうちに1ヶ月が経っていた。

 

 

 

 

彼はびっちりスーツを着込み。

 

 

手土産もしっかり持って。

 

 

 

 

まずは私の家へ。

 

 

 

 

男性にとって、「娘さんと結婚させてください」と言うのは一大イベントのようで、彼は死ぬほど緊張していた。

 

 

そしてそこに現る、我が父―――。

 

 

 

 

怖っっっ。

 

 

ていうかなんでジャージやねん。

 

 

 

 

もう彼の胃は限界をむかえるのではなかろうか―――。

 

 

 

 

母はニコニコお茶を出したりしてたけど、母もまたえらくラフな格好。

 

 

結婚の挨拶に来たってわかってる??

 

 

いや、私達家族はこんなにラフだから気負わないでね☆と、陰ながらアピールしているのか…?(深読み)

 

 

 

 

 

でもそんなことより、何が一番混乱したかって、

 

 

 

 

パパ―――!!!

 

 

威厳出しすぎですから――――!!!

 

 

彼ビビってますから―――――!!!

 

 

 

優しくしたげて…と心の中でつぶやく私なのであった。

 

 

****************

 

 

 

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