その日はすぐにやって来た。
ついに彼が東京に行ってしまう日に。
彼の乗る新幹線が来るまで、ホームのベンチに座って他愛もない話をして…
ああ、もうこうやってすぐに会える日々も終わるんだなぁ。
付き合ってまだ2ヶ月しか経ってないのに離ればなれになっちゃうんだなぁ。
なんて思ってると、新幹線が来た。
ギリギリまでホームに居てくれたけど、発車のベルが鳴ってしまって…。
扉の向こうの彼は涙目になっていた。
私はというと――――――
号泣。
新幹線が見えなくなると余計に悲しくなってきて、駅のホームやというのにワンワン泣いた。
まだ早い時間でまわりに人がいなかったのがせめてもの救いやったなぁ。
でもそれだけ泣くと目は腫れちゃうからさ。
隠しきれなくて何度かすれ違う人にガン見されたよね。(察して…)
遠距離恋愛をするにあたって、私達は決めたことがあります。
①なるべく隔週で会うこと。
会いすぎ?て思うかもやけど、私がそれ以上開くのが耐えられなかった。
②出来れば私が彼の住んでいるところまで行くこと。
たまに彼に来てもらうこともあったけど、基本的に彼のほうが仕事が忙しく終電帰り。
あと私が実家暮らしってこともあって、私が行ったほうが効率よく長い時間会えるね~ということでそうなった。
③新幹線などの移動費は割り勘。
私が彼のところに行く費用は割り勘。
私は実家暮らし、彼は一人暮らしってこともあって生活にかかるお金が違いすぎるから悩んだけど、彼が出してくれるというので甘えることにした。
EXカードを作って、ひかりに乗って、最初こそ移動も楽しんでいたけど、毎回となると結構体力的にキツイ。
まあでも、なんといってもこの金額が一番キツイ。
彼が半分出してくれてたから、私の負担は月4万円やったんやけど。
電車賃で4万て、エグくない?
4万あったら一体漫画何冊買えるんよ―!?(考え方がオタク)
そらもう端から見てても不安しかないわって感じやんね。
会う回数減らしたら良くない?という声も聞こえてきそうやけど…
そんなんハナからわかってまんねや~!!
寂しがりなんや察して~~~!!!
遠距離恋愛を初めて1ヶ月と少しで、私達はさっそく遠距離の洗礼を受けたのであった。
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